宣伝会議は8月28日、29日の両日、ことしで10回めとなる「宣伝会議プロモーションフォーラム」を開催した。テーマは「テクノロジーとクリエイティビティで販促を再定義する」。全42講演の中から、6講演をピックアップしてお届け。
オフライン広告を用いたクロスメディアキャンペーンや、インフルエンサーを起用した施策など、効果測定をしづらい施策は、次の企画時にどう改善すべきか。こうした、効果を客観的な指標で示しづらい施策を、PDCAサイクルに乗せるための解決策が、ソーシャルリスニングだ。ソーシャルメディア上の消費者の声を収集・分析し、マーケティングに役立てる手法を指し、数値だけではわからない消費者の反応を、定量、定性の両面から分析できる点が強み。
ロクシタンジャポンもソーシャルリスニングを活用する企業のひとつ。ブレインパッドのソーシャルデータを独自アルゴリズムで分析するツール「クリムゾンヘキサゴン」を活用している。「ロクシタン」は主要となる25歳~60歳女性には高いブランド認知を誇るものの、次の成長に向けた一手を模索していた。
そこで、既存顧客の購買頻度の向上と、非購買層の購買率を高めることを目標に設定。その中でも非購買層へのリーチを目的とした写真共有SNS「Instagram」上での消費者の反応を施策の判断材料のひとつとして分析を重ねた。
8月に渋谷旗艦店をリニューアルした際には、いままでの分析結果をふまえて、ロクシタンと親和性の高いフォロワーを持つインフルエンサーを軸に投稿を促すなど話題性喚起に大きく寄与することができた。
「ソーシャルリスニングの要点は、どんな施策を打つとどのような反応があるか、得たデータから規則性を導き出すこと。推測の精度を高めることが、プロモーションでの成果につながります」(楠氏)
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