宣伝会議は8月28日、29日の両日、ことしで10回めとなる「宣伝会議プロモーションフォーラム」を開催した。テーマは「テクノロジーとクリエイティビティで販促を再定義する」。全42講演の中から、6講演をピックアップしてお届け。
wwwaap(東京・渋谷)は、1万人以上の漫画家をマネジメントし、ソーシャルメディア利用者の心をつかむ「漫画マーケティング」を手がける企業だ。登壇した髙橋伸幸氏は、「最近は漫画雑誌の連載作家にならずとも収益を生み出せる漫画家が増えてきた」とし、「漫画とマーケティングの相性の良さ」について説明した。
まず、漫画はSNSでシェアされやすく、拡散力がある。髙橋氏は、「Twitterでシェアされた回数の多い投稿を調査すると、上位に必ず漫画のツイートが入っている。漫画家によってフォロワーの属性も異なるため、ターゲットに応じて漫画家をインフルエンサーとしても活用できる」と語る。
また芸能人やインフルエンサーのような有名人を起用しても、商品よりも投稿者本人が注目され、広告として機能しないケースもありうる。「漫画であれば、こうしたリスクを軽減できます」(髙橋氏)
髙橋氏によると、特に反響がいいのは金融系や新興サービスなどの、説明しにくい商品。サービス内容が複雑で、テキストだけで把握しようとすると億劫に感じられてしまうのが課題だからだ。「漫画であれば、内容に加えて使用シーンまで絵で伝えられるのでわかりやすく、読者も抵抗を感じにくい。漫画と文章の両方で伝えると理解されやすくなり、Twitterとの相性もいい」
漫画は表現の幅が広く、読むだけで疑似体験を提供できるプロモーションツールだ。
「より深いコミュニケーションをし、顧客とのエンゲージメントを高めたい企業にもおすすめです」
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