消費者との接点は、工夫しだいで新しく設けることができる。ポップアップストアや新業態、訪日客向けの取り組みなどを紹介する。
人気モデルとの記念撮影に行列200人超 若年層女性向けブランドで
リニューアル記念イベントでは、商品を購入した人の中から当選した100人が、中村さんとの記念撮影も楽しんだ。
クロスカンパニーの若年層女性向けブランド「E hyphen world galleryBonBon(イーハイフンワールドギャラリーボンボン)」は2月11日、ラフォーレ原宿の店鋪をリニューアルオープンした。当日は早朝から200人を超える来店客が行列をなし、終日盛況となったという。
お目当ては、新たに「総合プロデューサー」として迎えたモデルの中村里砂さん。「Dark Romantic」をテーマに、中村さんが生地選びやデザイン、店舗内装までを監修した。リニューアル開店時も中村さんが店頭で出迎え、店内では商品説明も行った。
リユース分野もサービスを拡大
定額制で洋服などをレンタルできるサービスで、返却された商品を古着として販売する取り組みも始めた。
またクロスカンパニーは、リユース(古着)商品を中心とした店鋪「LEBECCAboutique(レベッカ ブティック)」を3月12日、「ラフォーレ原宿」にオープンさせる。ターゲットは10代後半~20代後半。平均客単価は1万円を想定する。同時にEコマースサイトでも販売を行う予定。
「レベッカ ブティック」には、ファッションブランドのPRディレクターなどを務める赤澤える氏をディレクターに、また、人気ビンテージショップ「Grimoire(グリモワール)」の十倍直昭社長をアートディレクターとして招聘した。「TOKYO RETRO」をテーマに、欧米を中心としたビンテージアイテムなどを展開する。
クロスカンパニーは、リユース品の拡大に注力している。昨年スタートさせた定額制ファッションレンタルサービス「mechakari(メチャカリ)」で利用客が返却した洋服を「ブランド公式古着」とし、ファッションオンライン販売の「ZOZOTOWN」内の古着コーナーで販売する取り組みも開始した。「メチャカリ」は、月額5800円(税抜)で、1回3着まで、月に何度でも新品の洋服をレンタルできるサービス。「ブランド公式古着」は、定価の半額以下で販売する。「モノをたくさん持ちたくない」と考える消費者が登場しはじめ ...