思わず自分の顔にあてて、写真撮影・投稿をしたくなるパッケージデザイン。いまの時代において、パッケージも拡散を促す役割が必要だ。
タイの店頭で、変わったポテトチップスのパッケージデザインを見つけた。鼻と口のリアルイラストがパッケージの上半分に占められたパッケージ。それが20個程度、一面に並んでいるのだ。
本来、食べ物のパッケージに求められるシズル感、おいしさ感は感じられず、目立っていることは間違いないが、店頭では異様とも言うべき不思議なたたずまいであった。せっかくなので購入して食べているうちに、このパッケージの使い方がわかってきた。
顔にパッケージを当てて写真を撮ることで、福笑いのように遊ぶことができるのだ。この写真をInstagram やFacebook に投稿して楽しむことができる。昨年からこのようなパッケージデザインを使った、SNSでの拡散を狙った仕掛け、仕組みづくりがかなりの割合で増えてきている。今後こうした流れはさらに拡大する傾向にあると考えられる。
要因は、Facebook、Instagram のさらなる普及による拡散・広告効果の高まりに加え、インターネットでの購買割合は増加していること。加えて、店頭での商品コンセプトの伝達機能の重要性が相対的に低くなってきている点だ。またインターネットリサーチの流れを見てもわかるように ...
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