伊勢丹新宿本店が創業130周年記念企画として開催した「LUPINISSIMO IN ISETAN2016」。事前からネットで話題が広まり、種々の商品を完売させた企画の背景を追った。
会場正面。『ルパン三世』の主要キャラクターをイメージした紳士服・婦人服・呉服を陳列。通常は館内の撮影を禁止としているが、今回はOKに。これがソーシャルメディア上での拡散の後押しとなり、「ルパニッシモ」関連の話題は最大で1000万人に届いたという。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV
ルパン三世トランクスが女性に人気、完売に
伊勢丹新宿本店は2月3日から8日までの6日間、マンガ・アニメの名作『ルパン三世』とコラボレーションしたイベント「LUPINISSIMO IN ISETAN2016(ルパニッシモ・イン・イセタン)」を実施、用意した商品の完売が相次ぐ盛況となった。
紳士服・婦人服・呉服・美術・食品・レストラン・ソリューション・宣伝・売出など、全館を横断した一大コラボレーション。主力の紳士服・婦人服では伊勢丹のフィルターを通した「ルパン一味のクローゼット」をはじめ、主要キャラクターをイメージした商品を展開。その中でもネクタイ(1万円、税別)やトランクス(3900円、税別)が完売した。特にトランクスは、女性の購入が目立った。「贈答用だけでなく、就寝時に自分で履くというお客さまも少なくなかった」(三越伊勢丹アシスタントバイヤーの服部孝之氏)。
今回のイベントの快進撃は衣料品だけにとどまらない。新テレビシリーズの舞台サンマリノ共和国から取り寄せたオリジナルラベル付きの限定ワイン(2万円、税別)は最終日を待たずして売り切れに。催事場近くのレストラン「AGIO(アジオ)」では名作映画でルパン三世と次元が奪い合った「大皿ミートボールスパゲッティ(5500円、税別)」に注文が相次いだ。
美術品では、原作者モンキー・パンチ氏のサインが入りジグレー版画を販売。こちらも完売となった。ミニカー数百個以上、カプセルトイも約1000個、先行登場した峰不二子のフィギュアもすべて売り尽くし、高額品ばかりでなく、幅広い層から人気を集めた。
「必ずONE新宿本店で」各営業部を説得
「他店と同様のルパン三世“展”になってしまってはいけない」─こう話すのは …