ジェイアール東日本企画が2015年8月、10月に実施した消費者調査から、モノ自体を望まない消費者にはどんなアプローチが適しているかを探る。
調査/ジェイアール東日本企画「普段の生活に関するグループインタビュー調査」(2015年8月)、同「普段の生活に関するアンケート調査」(15年10月)
調査対象/1都3県在住の「20代有職女性」「30代有職女性」「女子中高生を持つ母親」「男性26歳以下(大学生含む)」各グループおよび、1都3県在住18~54歳(高校生除く)へのアンケート(18~34歳900サンプル、35~54歳200サンプル)
「欲しいモノは特にない」「これ以上のモノは所有したくない」
「欲しいモノは?」の問いに、具体的なモノが思い浮かばない人が半数にもおよぶ。ジェイアール東日本企画(jeki)によるグループインタビューでは、「欲しいモノはない」(20代女性)といった声も飛び出した。現状に満足している人も50%を上回る状況。「高校生の娘に服を買ってあげようとしたら、『もう引き出しに入らないから』と断られた」(40代女性)、「高校生の娘を見ていると、物欲がないなと思う」(40代女性)という回答も聞かれたという。モノを手に入れることに対し、消費者が一層消極的であることが伺える。
「欲しいモノのためにガマンやムリをするのはイヤ」
「欲しいモノがある」という人でも、それを手に入れるのに無理をしたり、我慢をしたりするのには抵抗感が強いようだ。グループインタビューでは ...
あと58%