プロモーションを単発で行うのではなく、ほかのマーケティング手法と連携させることで効果を発揮する例が増えてきた。ここでは各界の識者たちが選んだ2015年の「GOODプロモーション」を紹介する。

ディスカウントショップ多慶屋の越境EC誘導チラシ。
言葉の壁に対する二つのアプローチ
2015年はインバウンド販促元年だったろう。中国人観光客の「爆買い」によって売り上げを大きく伸ばす小売が増える中、積極的に海外向けの販促活動に乗り出す企業も増えた。特にアリババが総力をあげた11月11日の「独身の日」は1日で1兆7600円の売上高を記録。スターが続々と登場する3時間前からのカウントダウンイベントは中国最大の動画サイト「Youku(优酷、ヨウク)」で実況中継された。アリババグループの越境ECサイト「Tモール・グローバル」には花王が日本のトップメーカーとしていち早く11月5日に進出。1週間後の「独身の日」にも驚くような売上を上げたが、「Tモール」の圧倒的な集客を利用しようと追随する日本企業も増えてくるだろう。
また、スマートフォンの陣取りゲーム …
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