2015年は、より広い層へのスマートフォンの普及が進み、専用アプリを用意したり、対話アプリなどを活用して、消費者とリアルタイムにやりとりをするケースも増えた。ゲームとのコラボやロボット接客の話題も目立った一年だった。
スマホゲームで来店促進
店舗を重要拠点に
ソフトバンクは、「Ingress(イングレス)」制作会社公認のモバイルバッテリーも販売している。
ソフトバンクは、スマホ向け陣取りゲーム「イングレス」とのコラボで、店舗をゲーム中の重要拠点「ポータル」に設定している。「ポータル」は陣地を広げるためにプレイヤーが奪い合う拠点で、人が集まりやすい。8月にはゲーム中で有利になる特別アイテムを配布し、店舗への集客を促す施策を実施した。
特定コース巡りでコラボ
拠点がなくても活用できる
実店舗などを「イングレス」の拠点(ポータル)とするケースは多いが、店舗がなくとも、既存のポータルを制限時間以内に巡る「ミッション」を設定してコラボするケースもある。
アクサ生命保険は、同社のアプリ「Health U」の利用促進で、スマホ向け陣取りゲーム「イングレス」とコラボレーションしている。ゲーム上で拠点に設定されている都内の複数箇所を設定し、決まった拠点を巡ると、「Health U」に誘導される仕組み。達成者にはゲーム内で「AXAバッジ」をプレゼントした。
特別アイテムで会員増図る
アイテムを増殖させるアイテム
「イングレス」内のアイテム(道具)を入れておくと増える、という銀行らしい企画。
三菱東京UFJ銀行は、スマホ向け陣取りゲーム「イングレス」内の「拠点」に店舗・ATM1700カ所を設定する以外にも、銀行らしいアイテムを提供し、デビットカードの会員増を図っている。「ためる・ふやす」に関連したアイテムで、ゲーム中有利に働くもの。キャンペーン期間は2016年4月末まで実施。
市にプレイヤーを呼び込め
公式イベントには2000人が来場
横須賀市に勤めていたイングレス関連の書籍執筆者などの協力も仰いだ。
横須賀市は、「イングレス」を活用したシティプロモーションを実施している。「イングレスを通じて横須賀をいろんな角度から知ってもらい ...