2015年は、より広い層へのスマートフォンの普及が進み、専用アプリを用意したり、対話アプリなどを活用して、消費者とリアルタイムにやりとりをするケースも増えた。ゲームとのコラボやロボット接客の話題も目立った一年だった。
アプリを通じたデータ活用も

ダウンロード数260万回に
スムーズに席を案内できるよう、利用者が店舗に到着したことを店員に伝える「チェックインシステム」も導入した。
あきんどスシローは2月、座席の予約・受付ができるスマートフォン向けアプリ「SUSHIRO EXPRESS PASS(スシパス)」の提供を始めた。大阪・茨木中穂積店を除く全店を除く、全国のスシローで利用できる。ダウンロード数は、2015年11月16日現在で250万回に達している。
会員登録を経て使えるようになる「スシパス」アプリの主な機能は、位置情報を基にした近隣5店舗の待ち時間の表示や、予約。「今から行く(発券)」「後で行く(予約)」の2種類のボタンがあり、発券は、順番が近づくとアプリに通知が届く。商品フェアなど店舗からのお知らせをプッシュ通知することも始めた。
顧客調査の結果、特に小学生以下のお子ども連れの家族層の方の利用率が高いという。「今後はアプリを中心に、お客さまの来店・購買データと来店・購買に至るまでの行動データとを紐付け、それぞれ異なるお客さまのニーズを理解し、コミュニケーションを変えていく新しいマーケティング手法に注力しようと考えています」(あきんどスシロー)。
ドミノ・ピザ、LINEで注文

注文へのハードルを下げる仕組み
コミュニケーションアプリ「LINE」の画面を、数タップするだけで注文が完了する。
ドミノ・ピザジャパンは9月、コミュニケーションアプリ「LINE」の企業向けシステムを活用し、新たな注文チャネルとしてLINEを使った「ドミノ簡単注文」を開始した。
ドミノ・ピザはこれまでもネット注文に力を注いだり ...