訪日時の対応はもちろん重要だが、訪日前から積極的にアプローチしておくことも欠かせない。現地のレストランなどで日本食をアピールしているぐるなびや、台湾の共通ポイントと事業提携したデジタルガレージに話を聞いた。
ぐるなびとH.I.S.ANAナビゲーションジャパンは、訪日客向けに「食」をテーマとしたツアーを開発した。
現地レストランで日本食をアピール
ぐるなびは10月、海外の消費者に日本食をアピールする取り組みとして「ジャパニーズ・レストラン・ウィーク(JRW)」を台湾、上海、シンガポール、香港で開催した。2013年9月のシンガポールを皮切りに3年目を迎える施策で、今年は政府観光局(JNTO)の「ビジット・ジャパン官民連携事業」にも選ばれた。台湾、上海、シンガポールが対象地域で、東京・大阪の首都圏を起点に、北海道から沖縄まで地方都市への訪問を促すツアーを提供する。
JRWのテーマは、現地で日本の食文化に触れてもらうことで、「日本に行ってみたい」「もう一度日本に行きたい」という気持ちを醸成すること。ぐるなびが海外で持つ飲食店ネットワークを活用し、日本食レストランで限定メニューを提供したり、食事をした人には日本往復航空券と「地方の食の魅力を発見するツアー」などがあたる「ラッキードロー(くじ)」を配布する。
「ラッキードロー」は ...
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