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訪日客をリピーターに

ラジオとネットの融合 海外向けメディアとして進化の兆し

TOKYO FM

訪日観光客の関心をつかむにはどうすればいいのか。メディアも海外ユーザーを拡大しようと動き始めた。コンテンツ制作のプロである彼らの取り組みも参考になりそうだ。

ネットラジオ配信「TuneIn(チューン・イン)」のスマートフォン向けアプリの画像。ネット環境があれば、どこでも音声コンテンツが楽しめる。

海外向けに乗り出したのはネットメディアだけではない。TOKYO FMは10月5日、海外向け多言語情報配信チャンネル「TOKYO FM WORLD」をスタートさせた。ネットラジオ配信大手TuneIn(チューン・イン、サンフランシスコ市)と提携した事業だ。7月31日からの試験配信を経て、本格稼働となった。

「チューン・イン」はインターネットを介して音声コンテンツを配信するサービスだ。世界230の国と地域で聞くことができ、月間利用者数は6000万人に上る。チャンネル数は10万を超え、米プロフットボールリーグ(NFL)や米大リーグ(MLB)の試合を中継したり、書籍の朗読や講演を録音したオーディオブックも用意している。広告が外れる有料版もあり、対象地域は米国・カナダ・英国。TOKYO FMはこの「チューン・イン」上での番組と、地上波でも連動番組を放送している。「日本語の番組で日本人だけのリスナーを狙うのではこれからの成長は果たせないのではないか」と話すのは、TOKYO FM 経営戦略室の原田俊亮氏だ。「10年、20年先を見れば、より通信分野に取り組む必要がますます高まってくる。ラジオの通信分野参入はサイマル放送だけではなく、ネットを介した音声コンテンツ配信も考えられるはずだ。『チューン・イン』はその第一歩」。

海外で広がるネットラジオリスナー

台湾、韓国、香港といったエリアは、地上波テレビが比較的届きづらくなった一方で、ネットの発達が著しいという日本と似た状況にある。Wi-Fiの設置状況などネット接続環境で見れば日本よりも進んでいるため、データ量規制を気にせずにネットコンテンツをスマホで楽しめる状況にある。「チューン・イン」ユーザーも500万人規模でいるという。

米国ではラジオはより生活に密接したメディアで、2014年のラジオ広告費は約1兆9000億円(約160億ドル)規模で、日本のおよそ15倍に上る。インターネット・ラジオも一般的で、米調査会社スタティスタの推計では、全人口の約半分を占める1億6000万人が1カ月に1回以上、聴取している。「チューン・イン」も2000万人の利用者を持つ。

エフエム東京は、「チューン・イン」上の自社番組だけでなく ...

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