乗り心地を体感してもらうことは、自動車のセールス上、重要な要素だ。試乗をすれば購入する確率は高い。問題は「どう試乗してもらうか」。トヨタ自動車子会社のトヨタノルウェーは2013年11月、ハイブリッド車の「オーナー」を味方につけ、この問題をクリアした。
「Try My Hybrid」は、トヨタのハイブリッド車オーナーから、自分のクルマを試乗に用いてもいいという人を募り、友人や知人、時には見知らぬ人とマッチングして、試乗させる企画だ。
ノルウェーでも試乗の頻度は低下傾向にある。「10年ほど前、ほとんどの人が自動車を買う前に2〜4種の異なるクルマに試乗していましたが、今では多くても2種。『ゼロ』というケースも珍しくない」とトヨタノルウェーを担当するサーチ・アンド・サーチ・ノルウェーのハーゲン・セーザー=ラーゼン氏は話す。
同氏とチームが調査を進めると ...
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