問題の背景にあるのは広告業界の体質!? 多様性に配慮することが不可欠な時代に
最近、女性を描いた広告の炎上が絶えません。そうした事象の背景にはどのような問題が潜んでいるのでしょうか。ジェンダー問題に詳しいジャーナリストの治部れんげ氏に話を聞きました。
ステレオタイプではない多様な生き方、考え方を尊重することが、組織や社会の活性を促し、それはイノベーションの起点ともなりうる......。企業、あるいは社会全体でいま、ダイバーシティを尊重する気運が高まっています。
しかし広告表現においては、多様な社会の価値観に向き合う視座が求められたのは最近のこと。広告がクレームや炎上の対象になる事案も目立ちます。いま広告の発信者、つくり手には、多様性に対してどのように想像力を働かせることが求められ、また発信に際して覚悟が求められているのでしょうか。
本特集では広告界の最前線で消費者と向き合うクリエイターの方々の視座を中心に、考察していきます。
最近、女性を描いた広告の炎上が絶えません。そうした事象の背景にはどのような問題が潜んでいるのでしょうか。ジェンダー問題に詳しいジャーナリストの治部れんげ氏に話を聞きました。
LGBTやダイバーシティに関する「教育事業」、「キャリア事業」などを実施し、LGBTをふくめ「ちがい」をもつ全ての子ども・若者の課題に多角的に取り組む、認定NPO法人ReBit。代表理事を務める藥師実芳氏に、ダイバーシティ&インクルージョンの視点から広告表現や広告業界について話を聞きました。
インターネットの発達とともに誰もが発信できるようになり、「ネット炎上」が多発しています。では、どのようなメカニズムで起こっているのでしょうか。また、企業はどのような対策をとればよいでしょうか。社会学でインターネットのコミュニケーションを専門とする、帝京大学講師の吉野ヒロ子氏が解説します。
三井住友カードの企業広告CMで2019年度TCCグランプリを受賞したクリエイティブディレクター・CMプランナーの麻生哲朗氏。同氏に、多様な考え、生き方を尊重する社会潮流の中での広告制作について、話を聞きました。
2018年のTCC最高新人賞をゼクシィのコピーで受賞した坂本美慧氏。女性の好感度も高かった受賞コピーはどうやって生まれたのか、そのコピーを書いた坂本氏はどのように考えてコピーライティングや広告表現に向き合っているのか、率直な思いや考えを聞きました。
クリエーティブディレクター・コピーライターとして活躍するとともに、関西大学社会学部教授として広告クリエーティブから社会を通して見ている、コトバの山本高史氏。広告クリエーターでありながら、広告から社会を研究している山本氏が、現在の社会と広告表現について解説します。
カンヌライオンズやアドフェストなど海外の広告賞でも受賞経験を持ち、2016年にはカンヌライオンズPR部門の審査員を務めた橋田和明氏。近年は、毎年カンヌライオンズに参加しているという同氏が、海外の事例からダイバーシティの広告表現について解説します。
広報・PRの支援やコンサルティングを手掛ける総合PR会社のプラップジャパンは、アディッシュと共同で「ネット炎上リスク診断」サービスの提供を開始しました。ソーシャル炎上に詳しいプラップジャパンの渡辺幸光氏と小林舞氏が、独自ツールで分析した結果や広告表現における注意すべき点について解説します。
女性の社会進出をはじめ、組織におけるダイバーシティ&インクルージョンを推進する流れがある中、広告界の実情はどうなっているのでしょうか?電通ダイバーシティ・ラボの岸本かほり氏が聞き手となり、勤務先や職種の異なる20~30代男女3名に本音を聞きました。