マス広告を中心とした制作パートナーとの向き合い方
パナソニックにはコミュニケーション部という、宣伝・広報・Web・店頭販促部門が統合された組織があり、そこがお客さまと接するすべてのシーンのコミュニケーションをトータルに手がけています。僕はその中で、CMをはじめとするマス広告の制作を主に担当していますが、実際には制作だけでなくWebやイベント、店頭周りまで広範囲に見渡せる環境にいます。
テレビCMからソーシャルメディアの投稿まで、消費者との接点が格段に増えたことで、おのずと広告・コンテンツ制作が必要とされる場面も、そのバラエティが広がっています。担当者自らに制作スキルが求められるもの、外部のパートナーのディレクション力が求められるものがありますが、本特集では双方を織り交ぜながら、特にアウトプットの完成度を高める実践的ノウハウ・考え方を解説していきます。
パナソニックにはコミュニケーション部という、宣伝・広報・Web・店頭販促部門が統合された組織があり、そこがお客さまと接するすべてのシーンのコミュニケーションをトータルに手がけています。僕はその中で、CMをはじめとするマス広告の制作を主に担当していますが、実際には制作だけでなくWebやイベント、店頭周りまで広範囲に見渡せる環境にいます。
それぞれのメディアの特性を押さえつつ、しっかりと相手の手に取ってもらえるダイレクトメディアの強みを活かした制作事例を紹介します。
広告業界全体を見渡すと、やはり時代はデジタルメディアへシフトしている感がありますが、商品の種類や広告の目的によっては、まだまだアナログメディアが有効な場合も多くあります。とくにダイレクトメール(以後DM)、チラシ、カタログなどの印刷メディアは、手元に残しておける「保存性」や、相手と一対一の感覚でメッセージを届けられる点で、レスポンスを得る媒体として根強い力を持っています。
パンフレットやポスターなどを制作する際、担当者に問われるのがディレクション力。デザインに「正解」はありませんが、基本となる原則・ルールは存在します。ここでは、デザインが成果につながった制作物の事例を紹介します。
デザインのディレクションには、大前提として絶対に押さえておかなければならないことがあります。それは、制作するものがパンフレットであれ、チラシであれ、「明確な着地点を決める」ということです。
商品・サービス、コミュニケーションの起点となるコンセプトは、戦略の成否を握っていると言っても過言ではありません。ここでは、秀逸なコンセプト設定が大きな成果につながった事例を紹介します。