日本郵政と日本郵便は8月17日から30日にかけて、東京・渋谷でポップアップイベント「ズッキュン♡郵便局」を開催した。 会場は渋谷PARCO近くのイベントスペース「Hz - SHIBUYA」。期間中、約8500人が会場を訪れた。
郵便局という場の価値は「心を動かす」こと
「ズッキュン♡郵便局」は、2022 年7月から8 月にかけて開催された日本郵政グループ社内のコンテスト「みらいの郵便局コンテスト」で、1402作品の中から社長賞を受賞した企画「KAWAII P.O.(ポストオフィス)」が元になっている。コンテストは日本郵政の社長直轄組織「JP 未来戦略ラボ」が主催した。
同ラボと共に、博報堂プロダクツが「KAWAII P.O.」を具現化することに。「“かわいい”と組み合わせることで、若年層と郵便局の新たな出会いの場をつくることが目的です。郵便局ならではの価値を届けるためのコンセプトと体験づくりにこだわりました」と、博報堂プロダクツのクリエイティブディレクター 有冨悠さん。
同社 アートディレクターの藤田奈々子さんはアイデアを具現化した過程を、「多様な“かわいい”を検討する中で、郵便局と“かわいい”の間を繋ぐ何かが必要だと考えました。そのヒントが、手紙や贈り物を送るときに感じた“ドキドキ” です。人の心を動かす場所という郵便局の価値と“かわいい”をかけ合わせ、イベントのコンセプトを『いちばんドキドキする郵便局へ。』とチームで設定しました」と説明する。「ズッキュン♡郵便局」というイベント名やハートをモチーフにしたデザインも、それをキャッチーに表現したものだ。
さらにアートディレクションにおいては、「メルヘン調のかわいさではなく、郵便局らしい品の良さも意識しながらお洒落でスタイリッシュなトーンで表現。直感的にかわいらしさを感じてもらえるよう、若年層に人気が高い韓国カルチャー発のカフェやアイドルのクリエイティブなども参考にしました」と・・・