エヌケービーとレッツエンジョイ東京は1月24日、企画立案から2年以上の時を経て、「偏愛東京プロジェクト」を始動した。世界に誇る都市としての東京の魅力を広く深く発信することを目指し、実名による投稿プラットフォーム「偏愛東京」を開設している。
名前こそがコンセプトの核
「ぐるなび」などを運営するエヌケービー(NKB)が新しく手がけた、「偏愛東京プロジェクト」。初代応援隊長は建築家の隈研吾氏だ。「東京が愛を募集します。」というコピーが添えられたWebサイト「偏愛東京」には、誰でも好きなスポットやお店などの“偏愛”を投稿することができる。ユーザーが各々東京の街の魅力を発信することで、ディープな観光情報サイトが出来上がるという構造になっている。
「NKBの滝久雄会長から、ぐるなびなどの『情報投稿サイト』というジャンルをつくった会社として、新しい投稿サイトを立ち上げたいというお話がありました。僕たちは事業の立ち上げから参加し、国内の観光やインバウンドの活性化、そして東京を世界一の観光都市にしたいという思いから本プロジェクトを始動しました」と話すのは、オカキンのクリエイティブディレクター 岡本欣也さんだ。“偏愛”から生まれる、東京の隠れた魅力や忘れられつつある魅力を発信することで東京の観光情報の再構築を目指す。
当初は別の名前で走り出したという本プロジェクト。企画途中で「偏愛東京」という名称に正式決定し、“偏愛的視点での東京観光案内”という方向性が定まった。「名前が決まって、企画や制作が一気に進んでいった感じです。名前を決めることは、コンセプトの大元を決めることだと思います」(アートディレクター 岡本学さん)。
岡本欣也さんが...