毎朝の理想と現実を表現したカロリーメイトリキッドの新聞広告
この広告は、連続した2面にわたって掲載されました。まず記事中のアイランド広告には、パンをおいしそうに食べる女の子。そして新聞をめくると、女の子の位置は全く変わらずに周りの景色が15段全面に見えてきます。そこには、こぼれた牛乳、予測不可能な猫、体操着を乾かすママ、お皿の雪崩をキャッチするパパなど、共働き夫婦と子育ての騒がしくも愛おしい朝の“あるある”が。
UP TO WORKS
住友金属鉱山は、430年以上の歴史を持つ企業です。そのDNAを現代に接続してゆくことが、この仕事のミッションでした。ヒントとなったのは、住友家の初代・政友が説いた「文殊院旨意書」の一節にある、「確実を旨とし浮利に趨(はし)らず」という言葉。たとえすぐには結果が出なくても挑戦し続けるという姿勢、利己よりも利他を重んじるという思想は、効率や速度ばかりが重視される現代において、改めて大切にされるべきものだと考えました。
制作では、「住友政友なら何て言うだろうか?」と自問しながら、言葉、映像のディテールに至る全てを詰めていきました。消費されるだけの広告ではなく、長く使われる「拠りどころ」としていただければ嬉しいです。
(電通 コピーライター 小川祐人)
https://www.youtube.com/watch?v=a8OSafDiCW0&list=PLIJWhkiDkbRCLfsImVgFreoMvtas9P_tw
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