お互いの本音を伝えるきっかけを目指したユニクロの「母の日」広告
母と子どもの毎日は、きれいごとばかりとは限らない。ついいろいろ言ってしまったり、うるさがってしまったり。でも、心の奥には、お互いを想い合う気持ちが確かにある。そんな気持ちを伝えるきっかけを母の日キャンペーンでつくることを、UNIQLO、制作チーム一同、目指しました。今年は、新聞だけでなく、オウンド、店頭ポスター、メッセージカードも。さらに、中国、香港、台湾など、国境を越えて話題にしていただけたそうです。
UP TO WORKS
単なる企業広告ではない、エンタメ作品として制作することを当初から念頭に置いていたので、映画監督と映画制作のスタッフに多く集まってもらったことが、珍しい形だと思います。全体構成の基となったのは社史で、そこから前半のドラマパートと後半の各雑誌・書籍群を個別紹介するパートの2部構成や、全体を少しSF仕立てにしたり、時代を超えた存在としてのナビゲーター役(小松菜奈さん)を設定したりといったアイデアが生まれました。
制作過程も、ほぼ実写映画と同じ工程を踏んでいて、キャストやスタッフも参加しているうちに、映画を一本撮っている感覚になってくれていたので、良い作品になる予感がありました。なかでも冒頭の、浅野いにお先生による2枚の背景作画から実写の世界に乗り変わるシークエンスは、出版社らしく素晴らしい表現ができたかなと感じています。
(小学館 プロデューサー 岡本順哉)
https://www.youtube.com/watch?v=DUssRaAsFb4
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