3月25日、日本生命は“子育ての壁や不安がない社会”をみんなで考え、共につくっていく「NISSAYペンギンプロジェクト」を始動した。プロジェクトを通じて、「子育てしやすい社会」の実現を目指していく。
ペンギンを起用し考える“場”を広く展開
これまで日本生命では、未来を担う子どもたちとその家族を応援する、子育て支援の取り組みを積極的に展開してきた。現在ではその数は約30に増えている。ただ従来はそれぞれ社内の異なる部署が担当しており、各取り組みが点在している状況だった。「それらを集約して傘を設けるとともに、子育てしやすい社会を当事者の方々以外にも考えていただくような場を設けたいと考えて生まれたのが、今回のペンギンプロジェクトです」と語るのは日本生命事業企画室 担当課長の笠原有子さん。
プロジェクト開始にあたって、特設サイトを立ち上げ、子育てを題材にしたWeb動画や漫画、新聞広告などの告知を幅広く行った。
プロジェクトのモチーフにしたのは「ペンギン」。その理由について「ペンギンは群れ全体で協力して子どもを育てる習性を持っているため」だと博報堂のクリエイティブディレクター 川地哲史さんは説明する。Web動画「ペンギンが日本で子育てしてみた。」ではその習性が詳しく描かれている。動画の舞台はごく一般的なオフィス。先輩のコウテイペンギンと後輩の男性が子育てについて語り合う。最近子どもが生まれたというペンギン。しかし育休の取得状況や待機児童など日本社会で起きている問題に直面し、「ここ、南極より辛くない......?」と吐露する。
今回コウテイペンギンを起用したのは、サイズ感や実際の習性を考慮してのこと。AOI Pro.のプロデューサー 小宮裕介さんらを中心にCGで再現した。ペンギンの専門家に監修してもらい、鳥特有の動きを捉えながらも、オフィスにいても違和感のない動作を追求した。またペンギンの性格は哀愁が漂う設定に。それに合わせ...