講談社は2021年4月、グローバルでの展開を強化するため新たなロゴとパーパスを発表した。これを受け2022年2月から始まったのが、「World meets KODANSHA」だ。国内外で活躍する6人の著名人が講談社のコンテンツにどのような影響を受けてきたのかを語る、本企画の狙いとは。

2月1日、朝日新聞に15段広告を出稿。ARも連動。

講談社が2021年4月に発表した新ロゴ。
多様性がある6人の著名人を起用
講談社の新たなロゴを手がけたのは、Netflixのブランディングなどにも携わってきた米国のグレーテル社。講談社が今後の経営方針として発表しているように、グローバル展開や世界への発信力を高めることが目的だ。ロゴは社名のローマ字表記から「K」をとり、交差点を思わせるデザインに。創業以来掲げる企業理念「おもしろくて、ためになる」の「おもしろい」と「ためになる」が交差する、という意味を持つ。
この新たなロゴやパーパスを社内外により浸透させるための仕掛けが必要という課題に対して今回採用されたのが、TBWA\HAKUHODOのチームが提案した企画だった。
クリエイティブディレクターの宇佐美雅俊さん、アートディレクターの伊藤裕平さんらからなるチームはこれまで『進撃の巨人』『東京卍リベンジャーズ』など、講談社の人気作品のキャンペーンにも携わってきたが、「出版社はコンテンツが前に出ることが多い。他の業種と比べると、企業の姿勢そのものを伝えるブランディングが難しいという課題がありました」と宇佐美さん。
そこで今回のキャンペーンでは、これまで講談社のコンテンツがどれだけ多くの人たちに影響を与えてきたかを可視化することを目指した。2月からスタートの第一弾では、大谷翔平、大坂なおみ、北野武、藤田ニコル、コスプレイヤーのえなこ、YouTuberの虫眼鏡(東海オンエア)といった多様性があり、なおかつグローバルでの活躍も著しい面々が登場。講談社の社内にある部署横断の...