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SDGs時代の新しいパッケージのかたち

デザイン性とサステナブルが共存するパッケージ開発

アスクル/LOHACO

2019年10月、アスクルは「暮らしになじむLOHACO展2019」を開催した。第5回目となる今年は「暮らしになじむデザイン」をメインコンセプトに、「サステナブル」をテーマに掲げて開発した全52点の商品を展示、一部商品の販売を行った。

2019年10月に東京・表参道で開催された「LOHACO展」の様子。商品とサステナブルポイントをわかりやすく展示した。

7つのサステナブルポイントで商品開発

LOHACOはアスクルが2012年から運営する家事や育児に忙しい女性をメインターゲットにした日用品の通販サイト。2014年からは「LOHACO ECマーケティングラボ」をスタートさせ、活動の一環として大手メーカーと共にECならではのパッケージデザインを意識した商品開発に取り組んでいる。2015年からスタートしたLOHACO展では、「暮らしになじむデザイン」をコンセプトに開発した商品の展示を行ってきた。

そして第5回となる2019年は、これまでのコンセプトに新たに「サステナブル」をテーマとして加え、展示だけではなく商品の販売も実施した。アスクル バリュー・クリエーション・センター本部デザインエンゲージメントマネージャーの田島眞弓さんは、「これまでは『部屋になじむデザイン』にこだわってきました。しかし2019年は当社の若手から『最近の20代はエシカルの消費への意識が高い。見た目だけではなく、サステナブルを意識した商品が世の中で話題となる』という発言をきっかけにテーマを決定。参加メーカーに商品開発を持ちかけました」と経緯を話す。

サステナブルがテーマに加わった2019年のLOHACO展だが、コンセプトはあくまでも「暮らしになじむデザイン」だ。その上で、下記の7つのサステナブルポイントを掲げた …

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