ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「FUTURE」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今回のビジュアルを制作してくれたのは、ロンドンを拠点とする、スペイン人のヴィジュアル・アーティスト／デザイナーのアナ・モンティエールさんです。
――表紙のアイデアについて教えてください。
未来が取りえるであろう、あらゆる形を表現しました。私たちの原点回帰となるような有機的な形から、未来の宇宙時代を思わせるテクノロジカルな形まで。私たちは、この先どうなるのかわからない、さまざまな可能性に満ちた時代を生きています。既にあらゆるツールが揃っており、あとは私たちがそのポテンシャルをフル活用して使いこなせばいいだけです。この表紙のビジュアルも、はじめの構図は紙と鉛筆で書きましたが、その後はアドビのイラストレーターとフォトショップの助けを借りながら、こうやって仕上げています。
――日本の広告やデザインについてどう思いますか。
日本の美的感覚は世界で最も洗練されていると個人的に思います。その歴史を通じて素晴らしいクオリティのものがたくさんあります。以前、私は自分のインスパイアされたものについてブログを書いていたのですが、そこでも日本のものをよく取り上げていました。前田藤四郎や恩地孝四郎のプリント、昔の児童雑誌『コドモノクニ』に入っているような日本のアートデコの広告、それに粟津潔のポスターも！日本は名だたるクリエイターのたくさんいる恵まれた国だと思います。
Ana Montiel
Q1. What is the idea for this cover? and how did you make it?
The endless shapes the future can take,from the most organic "going back to our roots" ones to the extremely technological and space-age looking. We are living in an era of wonders and possibilities. The tools are ready for us, now we only need to get ready for them in order to harness and master the their full potential. I made the composition fi rst with pencil on paper but afterwards I worked on the version you see in the magazine with the help of Adobe Illustrator and Adobe Photoshop.
Q2. What do you think of Japanese advertisement and design?
The Japanese sense of aesthetics is in my opinion the most refi ned in the world, the amazing quality through history even for the most mainstream products or projects is admirable. Time ago I used to have a blog in which I posted things that inspired me and I often shared Japan gems I found and loved.I remember posting about Maeda Toshiro or Koshiro Onchi prints, Japanese Art Deco advertising, imagery from the Kodomo No Kuni kid’s magazine, Kiyoshi Awazu’s amazing posters… such a rich legacy！
スタジオの様子。
Sitio Burle Marx
Energy Transfer（Balance）No.7
STILL LIFE ILLUSTRATIONS
Logitech UE Boom vinyl
The Paintbrush Playbook
POW
Ana Montiel
ロンドンを拠点に活動するスペイン人のヴィジュアル・アーティスト／デザイナー。繊細な手書きのドローイングを得意としており、セラミックやビデオ、スカーフ、パッケージ、ミューラルなど様々なモノに形を変えて表現の幅を広げている。そのドローイングは、幾何学模様と色と色がぶつかり合って独特のリズムを生み出し、世界中のファンを魅了している。エキシビションもさまざまな国で行っており、クライアントにはNina Rich、Estee Lauder、Anthropologie、Bailey'sm、Clinique、Jo Malone、Carolina Herreraなどがいる。2008年に壁紙のブランド『Topo Azul』を立ち上げ、ニューヨークタイムズ紙のHome&Gardenで注目すべきブランドにも選出された。
