ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「FUTURE」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今月号の表紙は、シンガポールを拠点とするFableのお二人です。
――表紙のアイデアについて教えてください。
「7つの罪」の単語を、きつく文字詰めしたタイポグラフィーを使って表現。その中に、日本語で「future」を意味する「未来」の文字をまるでウィルスのように潜ませました。アジアの漢字はラテン語の文字と文字の間にあると、自然には溶けこんで見えません。それは、未来と罪はお互いに馴染むことがありません。これらの罪は、人間と人間性、そして性質に満ちてくるウィルスのようなもの。それは私たちをどん欲に、高慢に、淫らにさせるものです。
――そのアイデアはどのように生まれましたか。
表紙のアイデアは、この「7つの大罪」に基づいています。それらは毎日、人間を悩ますものです。私たち人間が進化すればするほど、倫理観や道徳は失われていきます。もし私たちが自身を変えるために努力していかなければ、未来は荒涼としたものになるでしょう。
――日本の広告やデザインについてどう思いますか。
私は日本のデザインと広告が大好きです。これまで何度か日本を訪れていて、ごく最近も東京の友だちを訪ねました。日本のデザインはクリエイティビティ、クラフト、そして素晴らしい才能に溢れています。早くまた行きたいです。
Eugenia Chin ＆Jiahui Tan
Q1. What is the idea for thiscover? and how did you make it?
Using tightly-kerned typography of thenames of the seven sins, I invaded the wordsby including the characters '未来' whichmeans "future" in Japanese, to make it looklike a Virus. The asian characters do not looksmooth and natural among the Latin Englishcharacters, showing that the future and thesins do not go well with each other. It is likeshowing these sins are viruses invadingmankind and our human nature andcharacter, causing us to become greedy,proud, lustful, and so on.
Q2. What made you come up with the idea?
The idea of the cover is based on the sevendeadly sins, which I see plaguing humannature increasingly everyday. As we becomemore advanced, our character deteriorates asa species. If we do not take the step to changethings, the future looks bleak.
Q3. What do you think of Japanese advertisement and design?
I have always loved Japanese design andadvertisement. I have been to Japan a fewtimes now, and most recently visited myfriend in Tokyo. Japanese designs are so fullof creativity, craft, and admirable talent. Icannot wait to visit again!
Fable
Fable はEugenia Chin と Jiahui Tanによるシンガポールをベースとするクリエイティブ・コンサルタント。観察、調査を経て、コンセプトドリブンのアイデアでさまざまなものに価値を付加するスマートなデザインをつくりあげている。これまでの多様な仕事はシンガポールデザインウィーク、「Singaplural」「It’s Nice That」「For Print Only」「American Institute of GraphicArts」「Mediacorp」「Sandu Publishing,」といったメディアで紹介されている。
