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未来のコミュニケーション

人の行動、行為にインターネットを近づける

三井不動産レジデンシャル「2020 ふつうの家」

近年、IT化が進む住宅や家電。便利、効率化が進む一方で、住む人たちが本当に必要なものはそれだけでよいのだろうか。そのことを考えるきかっけを提示したのが、「2020ふつうの家」である。

01,02 データをもとにメニューをナビゲートしてくれる「ツクル空間」。
その横にある扉が、気分によって開け閉めの音を変えることができる「オトノナル扉」。

エモーショナルな価値を提案

いまから少し先の未来を想像してみよう。ICTやビッグデータがこれまで以上に加速し、私たちの行動や考えを読んで暮らしをナビゲートしてくれる。例えば毎日の夕食メニューが自動的に提供されたり、遠い場所に住む人とのコミュニケーションがスムーズになったり、日常生活のさまざまなことが便利になり、効率化される――。10年、20年経てば、そんなことが当たり前の暮らしが始まっているかもしれない。しかし、その一方で「すべてがIT化された生活って本当にいいものなの?という疑問もあります」と話すのは、三井不動産レジデンシャル市場開発部 町田俊介さん。2014年夏、同社が開催した展示イベント「2020 ふつうの家展」は、こんな疑問から始まった。

「例えばカメラに常に監視されていてプライバシーが無くなる、SNSで常につながっていることに疲れてしまうなど、家の中がすべてIT化され、効率化が進むことによる弊害が予測されます。家は本来、自分がくつろぐ場所であり、家族とのコミュニケーションの場でもある。そこには、IT化や効率化だけでは語れない価値があるはず」(町田さん)。

それを探るべく ...

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