2014年11月に開催された「Makers Faire TOKYO」で話題を集めた物件検索のための天秤型タンジブルデバイス「すごい天秤」。デジタルとアナログの絶妙なバランスのプロダクトだ。こうしたプロダクトが生まれた背景にはどんな考えがあるのか。
目に見えて、手で触れるプロダクト
真鍮を使い、重厚なデザインの「すごい天秤」、その機能は文字通り「天秤」である。住まいの希望条件と家賃などのおもりを置くことで、どのエリア・どんな条件であれば予算との釣り合いがとれるのか、試すことができる。「え?天秤で不動産探すの?という驚きや体験は、プロダクトに必ず入れていきたい」と話すのは、不動産・住宅情報サイト『HOME'S』を運営するネクストの研究・開発部門リッテルラボラトリーユニット(以下 リッテルラボ)ユニット長 秋山剛さん。リッテルラボは2013年に、「不動産探し」の新しい形を考える研究・開発部門としてスタート。以来、部署としての売上は持たずに ...