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トップクリエイターと考えるこれからの広告

コンセプトモデルが見せてくれた「広告の未来」

富永勇亮(dot×dot)

「デジタルはブラウザの中にとどめておくべきではない」その可能性を広げていきたいと富永勇亮さんはこの春、独立した。

富永勇亮(とみなが・ゆうすけ)
2000年立命館大学在学中に、AID-DCC Inc.設立に参画し、2014年までCOOとして在籍。2014年5月、dot by dot inc.を設立。主な作品に、Chrome Experiment World Wide Maze、androp "Bell" music video game、FUN FORCE「ZIMA PARTY SHUTTLE」など。

覚悟を決めてプロジェクトを動かす

「見たことがないかっこいいものをつくってください」。以前はそういうオーダーが多かったのですが、最近は減ってきたように感じます。ユーザーがデジデジしたものや、参加を強いるインタラクティブなものに飽きてきたからではないかと思います。その一方で、企業から与えられるテーマはどんどん大きくなっている。その顕著な例が、博報堂ケトルと共に実施したYahoo!「さわれる検索」です。オリエンのテーマは「広告の未来」。これまで集めた素材の中からいかにかっこいい表現をつくるか、ということに特化してきたデジタル職人の僕らには、ものすごく大きなテーマでした。

「さわれる検索」に限らず、テーマが大きくなると、考えるスケールも大きくなり、社会問題や環境など単純な商品をプロモーションするだけではないことを考えなければならなくなる。人にとって素敵なこと、社会にとって良いこと、をやろうというような風潮になる時がある。でも、そんな時こそ、その社会にとっての良いことが、その会社の広告につながるのか?テーマとして取り上げる物事と、会社や商品とのギャップがないかどうかを検証するようにしています。

「さわれる検索」で、僕らが着目したのが「そもそもインターネットってなんなの?」という ...

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