アジア3カ国での新ブランド立ち上げ
ロート製薬は7月、テカリケアのための新スキンケアブランド「Calamee」を日本・韓国・ベトナムの3カ国で立ち上げた。「Calamee」では、認知されるだけでなく、共感され、愛されるブランドを目指している。
ブランド立ち上げに伴い、ベトナムでは7月19日、韓国では7月22日、そして日本では7月26日からポップアップストアを開催した。
アジアのZ世代に向けたブランド展開を試み、広告モデルには、韓国のガールズグループ・LE SSERAFIMのメンバーであるHONG EUNCHAE(ホンウンチェ)さんを起用。7月19日に公開されたWeb動画では、ウンチェさんが自分を好きになるための旅へ出かけ、鉱山で出会ったピンクのパウダーによって素肌に自信を取り戻していく姿を描いている。
「今回の想定ターゲットは“テカリ悩みを持つ”アジア各国のZ世代。『テカリケアができるスキンケア』という商品機能はもちろんのこと、SNSネイティブ世代であり、日々多くの情報に触れるターゲット層に知られるだけでなく『愛されるコミュ二ケーション展開』に特に注力しました」と話すのは、電通 BXCCグロース・クリエーティブ部の長谷川輝波氏だ。
消費者がブランドのストーリーや世界観を体感できる接点を増やすため、ブランドストーリーと「Calamee」の世界観を表現したムービー、渋谷での巨大屋外広告、日本・韓国・ベトナム3カ国でのポップアップストアをオープンした。
「共感性」に特化したクリエイティブづくり
「Calamee」のブランドコンセプトは「自信よ、素肌にふりそそげ。」。誰かと比べがちな現代のSNS社会を生きるZ世代の女性たちに向けて、「Calameeを使うことで、自信のある自分と出会ってほしい」というメッセージを届けている。今回は、そんなメッセージをもとに、ひとりの主人公(ウンチェさん)が自信を探す旅に出る映像やグラフィックをつくることに。機能性を訴求する典型的な化粧品の広告ではなく、Z世代が共感できるクリエイティブを展開していった。
「Calamee」では、商品が持つ機能や...