デジタル人材育成で地元の雇用創出支援
デジタルトランスフォーメーション(DX)を地域活性化に結び付ける地方紙の取り組みが増えている。デジタル人材の育成を通じ地元(九州)に拠点を置く企業のDXを支援、雇用の創出につなげる取り組みや、地域のDX推進に向けた拠点を設け地元の名産品を仮想空間(メタバース)で紹介する動きなどがみられる。
福岡県の西日本新聞社は2023年1月、ゲームやアニメ事業などを手掛けるグリー(東京都港区)の傘下で業務のDX化を担うGlossom(グロッサム、東京都新宿区)と、ゲームなど娯楽産業向けのデジタル人材事業を担うコンフィデンス(東京都新宿区)との協業を発表した。地元企業のDXを推し進め、地域活性化につなげる。
グロッサムはグリーグループのデジタルマーケティング業務、企業のプロモーションやマーケティング、データ分析などに取り組んできた。この協業を通じ、デジタルマーケティング関連の求職者に実務に当たる場を提供し、DX業務に関して学んでもらう。九州で社員を採用し、DXに関する同社の業務の一部を任せることも見据える。また、九州の企業に対しDXの取り組みを提案した上で、支援する。
デジタル関連の人材派遣業などを担うコンフィデンスは、DX関連の研修プログラムを持つ。研修などを通じ、人材を育成する。
西日本新聞社は、DXに関心のある地元企業の相談窓口などを担う。相談した企業に対しグロッサムとコンフィデンスの九州地域での取り組みを紹介する。西日本新聞社グループのデジタル事業会社「西日本新聞メディアラボ」などの資...
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