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広告業界トピックス

戦争体験の継承に注力 沖縄復帰50年の企画も

宮浦 慎

「声の新聞」奮闘を漫画に
原爆投下時の社員の手記に基づく

報道各社は2022年の夏も戦争や被爆体験の継承に向けた企画に注力した。また、沖縄が5月に日本復帰50年となったことに併せ、地元紙と県外のメディアが協力した企画も展開された。

広島県の中国新聞社は2022年8月2、3日付朝刊で、広島への原爆投下後に「口伝隊」として口頭で人々にニュースを伝えた記者の姿を描いた漫画「声の新聞 力の限り」を掲載した。漫画は原爆投下時の社員が残した手記や記録に基づく。電子版でも公開した。核使用による被害や、平和の重要さへの関心を高めてもらう狙い。

漫画の主人公は当時27歳で整理記者だった八島ナツヱさん(2006年死去)。原爆により中国新聞社の社屋は全焼した。紙がなく新聞を発行できない中、八島さんら生き延びた記者は軍の命令を受け口伝隊を結成。救護所や食料に関する情報を伝え歩いた。

漫画は広島市の短大で講師を務める漫画家に制作を依頼。漫画家へのインタビュー記事(2022年8月2日付)によると「登場人物は丸みのある柔らかいタッチで描き、優しい雰囲気に仕上げた」という。親しみやすさを重視することで「一人でも多くの児童・生徒に読んでもらいたかった」という。

口伝隊が「原子爆弾」という名称を使わないよう軍に命じられていたことも伝えた。「言葉に出したら罰せられる」と言われ、八島さんが「こんな状況下でも伝えられないの!?」との思いを抱く場面を描いた。「戦時下の言論状況について考えてほしい」との狙いもあるという。

中国新聞社の創刊130周年に合わせた漫画企画「被ばく地の新聞社」(全4編)のひとつとして展開した。

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