位置情報データのおかげでOOHのメジャメント精度が向上
Swarm※1というアプリをご存じだろうか?運営会社はFoursquare※2と言えば、知っている人も多いかもしれない。位置情報を起点とするSNSだが、私はアプリのゲーム的要素にハマっている。単純な陣取りゲームのようなもので、自分が今いる特定の場所(ベニュー)を登録(チェックイン)する。
過去30日間で最も多くそのベニューにチェックインした人には「メイヤー」という称号が贈られる。称号が贈られてもなんのメリットもないのだが、なぜだかこのメイヤーの称号を巡って、日々壮絶な戦いが、しかも「ご近所」で繰り広げられる※3。Foursquareに限らないが、位置情報を基にしたデータビジネスを展開しているプロバイダのおかげでOOHメジャメント手法も進化し、サンプルベースでの調査では難しかった計測粒度の向上や、直近の状況を反映するなど、精度の向上をもたらしている。
こうしたテクノロジーの進化もあり、直近の課題であった「デジタル化への対応」「最新データの活用」「クロスメディア計測」に対応すべく、World OOH Organization(WOO)から今年5月に“Global OOH Audience Measurement Guidelines”がリリースされた。
OOHのデジタル化への対応「視認性」の向上も加味
旧ガイドラインが発表された2009年と比べ、デジタルOOH(DOOH)が飛躍的に増加し、国によってはOOH市場の50%以上を占めるまでになっている。旧ガイドラインおいても...
あと60%