広告マーケティングの専門メディア

           

広告業界トピックス

在京テレビ5社、2021年度決算は増収増益 オリンピック放送も追い風に

明石庸司

在京テレビ5社 2021年度の決算が出揃う

民放在京テレビキー局5社の2022年3月期(2021年度)決算が5月11~13日にかけて発表された。5社そろって前年同期比で増収増益となった。

各社とも昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響は続いたものの、厳しい状況が緩和され企業活動が活発化したことによりスポット広告市況が回復。スポットCM収入が大幅増となったほか、同一年度に東京・北京と2大会があったオリンピックをはじめとするスポーツ中継番組の増加が追い風となり、タイムCMも持ち直した。この結果、ホールディングス(HD)5社のうち、日本テレビHDとフジ・メディアHDをのぞく3社は、新型コロナウイルス感染症の影響前の2019年度の売上高をほぼ回復した。

各社とも最終利益(純利益)はそれぞれ前期比で大幅に伸長。日本テレビHDはデジタル広告の伸び等もあり、最終利益は前年同期比97.3%増の474億円と2012年のHD(認定放送持株会社)化後の過去最高収益を記録。フジ・メディアHDは不動産売却の寄与などにより、前年同期比146.0%増益の248億円となった。

テレビ朝日HDは通販番組の売上の好調などにより、最終利益は同66.7%増の209億円だった。TBSHDは同14.0%増の320億円を記録した。

テレビ東京HDはアニメやドラマ、ニュースなどの配信等の伸びにより...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告業界トピックス の記事一覧

The Power of OOH 偶然の出合いが、運命の出合いに
米国雑誌協会の調査から考える、雑誌に期待が高まる理由
サイト、電子版などの取り組み多様に 著作物販売に活用も
在京テレビ5社、2021年度決算は増収増益 オリンピック放送も追い風に(この記事です)
広告業界が忘れてはいけないこと「情報は諸刃の剣になる」
雑誌は「好き」を生み出せるメディア DXが進めば感情の醸成も自動化するのか?
新事業の鍵を握る「地域特性」 新聞各社が多様な展開
番組同時配信、民放5局出揃う NHKもネット配信の「社会実証」を開始
時代が移ると、テーマも変わる Advertising Weekから見る業界事情
雑誌は、「コンテンツメディア」というより「知的で本質的」なものである
デジタル事業の拡大・拡充進む ネット時代 情報環境の変化に対応
民放がTVerと同時配信 2022年度は番組放送の在り方が変わる
広告業界と「メシ」、切っても切り離せないビジネスとの関係性とは?
雑誌の広告タイアップ記事の価値はどこに存在しているのか?
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する