ブランドが掲げるコンセプトは、どのような形で、生活者の元に届くのでしょうか。プロダクトやコンテンツ、店舗など、様々な場で表現されたコンセプトを紹介します。
Case 01 R −the wine shop−
神戸の閑静な住宅街にあるワインショップで、単にワインを購入するだけでなく、その日のメニューを伝えるだけでピッタリの1本を勧めてくれます。知識豊富なメンバーから聞く、産地や生産者のバックストーリーのおかげで、週末の食卓を豊かで楽しい時間にしてくれます。店舗での滞在時間はほんの数分ですが、ものを売るだけでなく、コンセプトをセットで提供してくれる“体験のデザイン”の好事例だと思います(木村氏)。
Case 02 パタゴニア プロビジョンズ「ロング・ルート・ペールエール」
長い根(ロングルート)をはり、従来の小麦よりも少ない水で育ち、環境負荷の少ない 多年生穀物「カーンザ」に着目。ポートランドのブルワリーと共同で、世界初となるカーンザからつくられたロング・ルート・ペールエールを発売。さらに多くの農家と協力して生産面積を拡大。売れれば売れるほど地球環境が改善する仕組みを実装している。仕組み自体がパーパスを体現している「パーパス型」、それを美しくヴィジュアライズしたパッケージも含め脱帽(三浦氏)。
Case 03 マーベル・シネマティック・ユニバース
ファイギ社長は「アイアンマン」発表時に「初めに主要なキャラクターの個々の映画を公開し、その後クロスオーバー映画で合流させる」という構想を発表。それが「アベンジャーズ」に。始めから最後までの計画を緻密に立てるのではなく、各映画の成功を積み上げながら、常に流動的に物事や状況をとらえながら壮大なサーガを実装し...