リスナー属性に合わせた広告配信 radikoが実証実験を開始
ラジオの同時配信サービスを展開するradiko(ラジコ)は7月24日から、リスナーの年代や性別などの属性に合わせて広告を差し替える「ラジコオーディオアド」の実証実験を開始した。在京社から開始し、今秋をめどに在阪局に拡大、その後、順次全国展開を目指すとしている。
通常のラジオCMは、番組単位でターゲットを設定しているが、「オーディオアド」では、番組に関係なくラジコのリスナーの年代や性別などの個人属性によりターゲットを分けて展開する広告モデルとなる。
セグメント配信にはラジコの聴取ログやアプリの利用履歴、有料会員属性のデータなどを分析・統合する「ラジコDMP」を利用する。同DMPはビデオリサーチと連携し、同社の生活者データ「ACR/ex」を活用。拡大推計を行うことで、リスナーの属性や好みに沿った広告配信が可能になるとしている。
実証実験は、各ラジオ局の番宣や局情報などの自社広告枠のみを対象に「ラジコオーディオアド」の広告に差し替える形で実施。地上波の番組で各局が販売する広告枠には従来どおり、地上波と同じ広告が配信される。また、実証実験はライブ配信のみで実施し、聞き逃し配信の「タイムフリー」での広告差し替えは行わず、今後、検討するとしている。
対象エリアは在京7局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVE、InterFM897)に限定。秋ごろをめどに、在阪6局(ABCラジオ、MBSラジオ、OBCラジオ大阪、FM COCOLO、FM OH!、FM802)へ拡大し、その後、順次全国展開を目指すとしている …