「第九」を軸にして周年プロジェクトを自分ゴト化させる
2月12日、徳島市で、「ベートーヴェン『第九』演奏会」が開催された。これは、来年に控える「第九」のアジア初演100周年に向けた取り組みで、初演の地である徳島県が昨年より進めている「世界に広がれ!とくしま"歓喜の歌"プロジェクト」の一環として行われた。
プロジェクトはホップ、ステップ、ジャンプの3年で考えられ、今年は来年に大きくジャンプするためのステップとして、2000名の合唱団が集まった。合唱団には県外からの参加者も多く、来年の目標に掲げている3000名の合唱団も十分実現できるように感じた。
今回のプロジェクトの特徴にはいくつかあり、ひとつには100周年に向けて早い段階から実行に移しながらプロジェクトの成長をはかっていること、そこから派生する出来事をつなげていくことで、ストーリーが絶え間なく流れていることがある。
まずは従来続けてきた「徳島の第九」を100周年に向けた記念行事として早くから再注目させたことがある。取り組みは県内にとどまらず、徳島の第九を広く知ってもらうために表参道でフラッシュモブを行ったり、ドイツとの連携を深めたり、さらには一連の流れも取り入れた映像作品をつくって国際映画祭に出品も行うなど、活動領域や内容は多岐に ...
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