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メディアの現場から

全国ネットワークの物流専門紙 コロナ禍のドライバーシェアも報道

物流ニッポン新聞社『物流ニッポン』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

『物流ニッポン』編集部DATA
  • 部数:15万8000部
  • 発行:週2回(火曜・金曜)刊
  • 購読料:6カ月 3万2700円+消費税2616円(軽減税率8%)
  • 創刊:1968年、前身の『自動車ニッポン』を創刊。1991年、『物流ニッポン』に改題。
  • 形態:ブランケット判
  • 業種別読者構成比:

『物流ニッポン』は、各地に8支局を持ち全国展開する物流専門紙。トラック、鉄道、海運、港運、航空、倉庫などをカバー。輸送の大半は中小トラックが担うため「コアターゲットは中小トラック運送事業者です」と同紙編集部担当の山上隼人氏は語る。

業界の注目すべき人物をフィーチャーするのが「物流仕掛け人」のコーナー。2020年6月9日付では、4月下旬から日の丸リムジングループとの間で、ドライバーのシェアを始めた広島県のチルド物流会社ムロオの社長を取り上げた。日の丸リムジンは新型コロナウイルス禍で需要が激減したタクシー、ハイヤーや観光バス事業を手がける。そのドライバーをムロオの支店で受け入れ、雇用する試み。

ムロオの山下俊一郎社長は「スキルを持った人材を他業界に流出させたくなかった」と語る。ダブルワーク形態で、日の丸に在籍して休業補償を受けつつ減収分をムロオからの収入で補填する。同コーナーで扱う取材対象の選定基準について山上氏は「例えば、新たな共同配送の仕組みや倉庫のシェアリングサービスなど、物流に変革を及ぼす企業や人物にスポットをあてています」と語る。

3月6日付で、国土交通省が運送事業者の運賃を「このぐらいが妥当」と示した標準的運賃案を掲載した。「運送事業者は荷主に比べ立場が弱く、安い運賃を提示されるケースが多いため、記事は反響を呼びました」と山上氏。

6月16日付では...

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