報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
TOKYO FM『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』制作部DATA | |
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『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』はTOKYO FMを含むJFN38局ネットで、2006年から放送しているラジオドラマだ。主人公はごくごく普通の平均的(=アベレージ)なサラリーマン、「安部礼司」。彼が働く架空の企業を舞台に、社会の荒波に揉まれながら成長していく様子を、今の30~40代がツボと感じる音楽や流行の話題をちりばめながら描いている。
放送時間は毎週日曜17時から約1時間。プロデューサーの高橋智彦氏は「月曜日から仕事が始まるリスナーにとっては憂鬱になり始める時間帯。少しでも楽しく元気になってもらいたい」と思いを語る。
リスナーと一緒に歳を重ねる
ターゲットは安部礼司と同じサラリーマンを想定しているものの、ラジオの視聴環境からして、実際のリスナーは子どもから大人まで幅広い。熱心なファンも多く、最近では親子二世代で聴いているという声も寄せられている。多くのリスナーを引き付けている理由のひとつに、共感しやすいストーリー設計がある。企画会議では、制作スタッフらが持ち寄ったネタを元に、"サラリーマンあるある"にも詳しい広告会社の担当も交えて話し合っている。もちろん、スポンサーのレピュテーション向上につなげることが前提にある。
サラリーマンが主人公なので、ドラマの中には、ガジェットやテクノロジーなど、ビジネスの現場で使えるトレンドグッズも登場する。「コメディドラマなので、笑いに持っていけるようなユニークな新商品があれば、積極的に取り上げるようにしています」 …