報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。
関西テレビ放送『土曜はナニする!?』制作部DATA | |
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12年間にわたって放送された『にじいろジーン』の後継としてスタートした情報番組『土曜はナニする!?』(関西テレビ放送)。週末を有意義に過ごすための情報を、毎週土曜日の朝8時30分から生放送で届けている。
MCは山里亮太(南海キャンディーズ)とフリーアナウンサー・宇賀なつみが務める。「今週の急上昇ワードTOP10 & HOTけないワード」などのコーナーで、トレンド商品や自宅で楽しめる話題を紹介している。
コロナのニュースは控えめに
メインターゲットは働く女性。「平日忙しい人たちに、土曜日の朝、気軽に見てもらえる番組にしたいと思っています」と語るのは、番組プロデューサーの大西文志郎氏。情報番組といっても、殺伐としたニュースや芸能スキャンダルを扱わないのはそのためだ。
番組冒頭には、1週間を振り返る「今週の急上昇ワードTOP10」のコーナーがある。新型コロナウイルス感染症の影響が拡大していた時期は、コロナ関連のニュースをどう取り上げるべきか迷っていたという。しかし、「コロナの話題は他番組でも扱っているのであえて控えめにしました。朝からほっこり癒やされて、ゆっくり見てもらえる情報を提供しています」と大西氏は説明する。
毎週、MCの2人に加え個性豊かな準レギュラーやゲストでスタジオを盛り上げる。「スタジオの時間を多めに割いています」と同氏が語るように、料理やエクササイズの講師を呼ぶ「予約が取れない10分ティーチャー」など、スタジオで体験できるコーナーが多い。
前身の『にじいろジーン』と比べ、より生活に密着した情報を取り扱うようになった点も特徴だ。「今後、旅行コーナーを設ける予定ですが、行き先は『にじいろジーン』でおなじみだった海外ではなく、日本国内。週末に実際に行けることを大事にしています」。
各コーナーの企画は、季節感やトレンドを意識した上で、リサーチ会社による資料などをもとに、1コーナーあたり約15人のメンバーで決める。
「スタッフに女性が少なく、ターゲット層の生の意見を聞くのが難しい」という課題から、日頃から女性誌やSNSでの情報収集は欠かせないという。「Twitterでバズったことを後追いするだけではなく、番組からヒットをつくっていくという形が理想です」。
生放送ならではのハラハラ感
第1回放送は...