価格よりも「五感」の体験に訴える 高級家電に見るヒットの法則とは
2010年4月に発売した扇風機「GreenFan」のヒットで知られるバルミューダ。2015年6月に発売したオーブントースターでは「体験」をキーワードとし、五感に訴える商品PRによって、累計15万台超を販売している。
2016年ヒット商品のPR
既に一定の知名度がある商品ブランドも、新価値の創出でニュースになる。社長の地元・福島を巻き込んだカルビー「ポテトチップス」の地域限定商品や、「お土産品」のポジションを獲得した三島食品「ゆかり( ペンスタイル)」を例に解説する。
約7倍の売上
カルビーが5月に発売した「ポテトチップス いかにんじん味」は東日本エリア限定・数量限定であるにもかかわらず、再々発売するなど同社としては異例の売上を記録した。伊藤秀二社長の地元・福島市の名物を商品化し、地元を巻き込んだPRに成功している。
4月28日には福島県庁と市役所で2件の記者会見を実施。時間をずらし、どちらにも社長が出席した。その後の展開も含め、報道は累計185件にものぼる。写真は市役所での会見で、伊藤秀二社長(中央左)と福島市の小林香市長(中央右)の様子。
「いかにんじん」は、正月料理やおつまみとして家庭で食べられている福島県の郷土料理だ。「いかにんじん味」開発のきっかけは …