海外発の飲食店をブームに終わらせず、地域密着で定番化させるPR
海外発の飲食店の日本初上陸が相次ぎ、人気店では行列が絶えない。2015年11月に外苑前に1号店をオープンした「Shake Shack(シェイク シャック)」は、その代表格だ。一時のブームに終わらせず、日本に溶け込み、定着させるためのPR施策とは。
2016年ヒット商品のPR
2010年4月に発売した扇風機「GreenFan」のヒットで知られるバルミューダ。2015年6月に発売したオーブントースターでは「体験」をキーワードとし、五感に訴える商品PRによって、累計15万台超を販売している。
2003年に設立し、空気清浄機やヒーター、扇風機などの空調家電を展開してきたバルミューダが販売するオーブントースター「BALMUDA The Toaster」が売れ続けている。2万2900円(税別)と通常のオーブントースターの約5倍近い高価格であるにもかかわらず、2015年6月の発売から1年半で累計販売台数15万台超を記録した。
その裏には「体験」を軸にしたPR活動の積み重ねがある。発売時の製品発表会は、第一部を寺尾玄社長による商品説明会、第二部を試食会とし、約150人のメディアが来場した。「スチームテクノロジーによって市販の食パンも外がカリカリ、中はふわふわに焼ける」という機能性の高さを伝えるために、実際に食パンやクロワッサンを焼いて食べてもらうという体験を促したところ、スチーム加熱の技術など従来にない機能性の高さが評価され、初回販売予定の2万台が先行予約で完売。「すぐ手に入らない」というプレミアム感とともに …