価格よりも「五感」の体験に訴える 高級家電に見るヒットの法則とは
2010年4月に発売した扇風機「GreenFan」のヒットで知られるバルミューダ。2015年6月に発売したオーブントースターでは「体験」をキーワードとし、五感に訴える商品PRによって、累計15万台超を販売している。
「大型のヒット商品が不在」と言われるようになり久しい近年、話題になる商品の共通項、そしてPRの切り口とは?ネット上の口コミからマスメディアに波及する例も増える中、2016年にニュースとなり、実際に売上を伸ばした事例から学びます。
2010年4月に発売した扇風機「GreenFan」のヒットで知られるバルミューダ。2015年6月に発売したオーブントースターでは「体験」をキーワードとし、五感に訴える商品PRによって、累計15万台超を販売している。
海外発の飲食店の日本初上陸が相次ぎ、人気店では行列が絶えない。2015年11月に外苑前に1号店をオープンした「Shake Shack(シェイク シャック)」は、その代表格だ。一時のブームに終わらせず、日本に溶け込み、定着させるためのPR施策とは。
既に一定の知名度がある商品ブランドも、新価値の創出でニュースになる。社長の地元・福島を巻き込んだカルビー「ポテトチップス」の地域限定商品や、「お土産品」のポジションを獲得した三島食品「ゆかり( ペンスタイル)」を例に解説する。
ネットを介したPRの成否は、商品のヒットにも影響するようになってきた。
見た目はマジックペンのようだが、実はふりかけの容器。左右に振ると「ゆかり」を出すことができる。
「イソジン」など各社でブランドライセンス契約の終了が続いた2016年。8月末には菓子製品「オレオ」「リッツ」もヤマザキビスケットとの契約を終え、モンデリーズ・ジャパンが製造・販売を開始。新たなブランドとしてPRを始めた。