企業が今、コーポレートブランドの再構築に取り組む5つの理由
コーポレートブランドの再構築に取り組む企業が増えている背景とは。日本取引所グループ、ウシオ電機、大塚家具などのブランディングに関わってきたブラビス・インターナショナルの笹田陽勇氏が解説します。
コーポレートブランドをつくる広報
今回は近年、CIなどをリニューアルした13社が登場。各社がブランディングを重視するようになった理由とは。
(1)リニューアルの目的、経緯
(2)期待している成果やゴール、実際の成果
(3)外部パートナーなど
(1)1932年に創業し、2007年にセブン&アイグループに入り業務改革を進める中、業績が改善。2015年を「第二の創業」として位置づけ、新たなステージへ踏み出す一歩とした。新しい企業理念を掲げ、社内の意識を変えていくとともに、お客さまに新たな価値を提供するためにコーポレートメッセージ、ロゴマークを変更。また、「ブランディングノート」という冊子を社員に配布するなど、社内でリブランディングに取り組んでいる。「スマイルな育児を。アカチャンホンポ」というコーポレートメッセージを掲げ、ブランド価値を高めることを目的とした。
(2)「子育て総合支援企業」を目指す姿と設定し、企業理念の理解度、CS度、ES度をKPIとして、テストやアンケートで評価。最終のゴールは、従業員が誇りに思う企業になり、お客さまに存在価値を認めていただける企業になること。
(3)非公開
(CSR推進・広報部 部長 岩永優美氏)
(1)設立60周年・社名誕生50周年という節目を迎えるに際し、世界で成長するグローバル企業として大きく飛躍をするべく、新しいCIとVIを導入。創業当時から続くスピリットや「らしさ」を再認識し、従業員一人ひとりの使命を目に見えるカタチにすることを目的に、新スローガン「Cook happiness(おいしい しあわせ つくりたい)」を社会への約束として表明した。
(2)インナー(従業員)とアウター(主にお客さま)に対して、複数KPIからなる「浸透度」を定性的、定量的に分析し評価。従業員には「Cook happiness」が個人や組織として実現可能となるよう、「意識~思考~行動」の変化を経て最終的にESの向上へとつなげたいと考える。お客さまにはマインドシェアの拡大を経て長期的なCSの向上へとつなげたい。
(3)読売広告社
(社長室 課長 松山幸裕氏)
(1)NECグループは2013年4月、「社会価値創造型企業」へと変革することを宣言した。その想いを形にしたものが …