ブライダルプロデュース マーケティング室 宣伝広報 チーフ 友松あゆみ氏(ともまつ・あゆみ)
2007年、ブライダルプロデュースに新卒入社。3年半、ウェディングプランナーと副社長秘書を兼務した後、社長秘書に。2012年6月から広報担当。
横浜を中心に全国12カ所でブライダル施設を運営するブライダルプロデュースは、創業43年の歴史がありながら、広報部門を立ち上げたのは2012年6月のこと。それまでは、結婚情報誌などウェディング媒体にどのくらいの広告を打つか、ということがプロモーション戦略の全てだった。しかし、少子化、挙式・披露宴を行わずに結婚する「ナシ婚」の登場など、ウェディング市場を取り巻く環境は厳しさを増すばかり。今までの戦略では勝ち残れなくなると考えたトップが、社名認知度アップを目的に広報部門を立ち上げた。
社長が副社長の時から秘書を務めていたこともあり、広報担当に指名されたのが友松あゆみさんだ。「ブライダルは、どんなに施設などのハード面が素晴らしくても、スタッフやサービスに魅力があり、社名に信頼性がなければ成約には至りません。広報のミッションは信頼性向上にあると考えました」。そこで、優秀なウェディングプランナーをメディアに露出させること、社風を伝えるための社内施策を積極的に発信していくことに注力した。社内施策は、業界誌や地元紙、ウェブメディアなど、媒体の種類を問わずに布石をたくさん打った。一方、スタッフを露出するメディアは、アラサー女性をターゲットにする女性誌のいくつかの連載に的を絞り、個性が異なる社員のプロフィールを作成して担当編集者に売り込んだ。その結果、『Domani』など複数の人気女性誌にプランナーを取り上げてもらうことができた。