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担当者が語るIRの現場

投資家目線を徹底してIR大賞受賞。ローソンのIR活動

貝沼直之(ローソン 理事執行役員 コミュニケーションステーション IR室長)

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者によるリレー連載です。

2013年度報告より従来のアニュアルレポートと環境報告書を一冊に統合した「統合報告書」を制作。

ローソンは創業1975年、国内店舗数は1万1130店(連結ベース、2013年2月末時点)で、初めて全国47都道府県に出店したコンビニエンスストア(CVS)です。「私たちは"みんなと暮らすマチ"を幸せにします。」の企業理念に基づき、シニアや女性などへの客層拡大を図るための店舗フォーマットの多様化や付加価値の高い商品開発を積極的に進め、地域社会のお客さまの多様なニーズに合った店舗づくりを目指しています。

IRチームは、社外向け広報活動を主とする「コミュニケーションステーション」に所属。経営会議をはじめ重要な意思決定会議への出席などで当社の現状を把握するとともに、財務経理部門や経営戦略部門と密に連携をとることで多面的に情報を収集し、機動的な対外開示(タイムリー・ディスクロージャー)を実現させています。

当社はIRの本質的意義を「投資家にとってサプライズがないよう、継続的に証券市場と対話を行い、当社のファンダメンタルズを反映した適切な株価形成と株主構成を目指すこと」と考えています。その実現には、市場との対話を重視することと、公平な対外開示(フェア・ディスクロージャー)が欠かせません。株主構成比率の約4割を占める海外投資家をはじめ、さまざまなスタイルの投資家がいる中で、可能な限り多種多様な投資家と対話を持ちたいと考え、決算後のみならず面談の要望には最大限応えるようにしています。応対実績は年間で延べ約400人、うち海外が延べ約250件に上ります。

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