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アクティベーションツール

距離、ゼロ感。ミュージアム・工場見学の体験

島袋孝一(J.フロント リテイリング)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    EXPERIENCE

    マツダミュージアム

「ものづくり大国」日本。製造業は日本のGDPの約2割を占めているそうです。いわゆる一般的な「メーカー」は、規模の大小はあれ、サプライチェーンの特性上、最終的な消費者・利用者とは、距離があるものです。

しかし、その距離をぐっと縮める施策があります。それが「工場見学」です。製造業の現場を生活者に直接体験してもらう機会と言えます。

100年変わらぬ土地で

先日、友人たちと一緒に自動車メーカー「マツダ」の企業ミュージアム、及び工場を見学する機会がありました。私自身にとって自動車自体が趣味であったり、同社ブランドに対する興味関心が事前にあったりするわけではありませんでした。しかし、以前私が参加したことのある他産業の工場見学とのスケールの違いや、ミュージアムで体感できる揺るぎないブランドフィロソフィーに触れた瞬間、その考えは180度変わりました。

1920年、広島の地で創業した同社。その創業の地で想いを紡ぐ全長約7kmに渡る広大な工場敷地。展示物の随所に垣間見えるデザイン(自動車本体だけでなくa展示POPフォントにも)へのこだわり。約2時間弱の滞在において、同ブランドのファンにならない理由はありませんでした...

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