販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。
POP
ダイヤモンド社/『思考の穴』平置きPOP
先日、新刊書の並ぶ書店の平置き什器で目を引くPOP広告を見つけた。それは平たい紙にただ穴が開いているだけのものだったが、そのシンプルなデザインが妙に目につき、書籍を手に取ってみた。
このPOP広告は、書籍『思考の穴』のものである。『思考の穴』は、イェール大学の名物講義「シンキング」の内容を書籍化したものだ。講義では、人の思考のバイアスなどを例示し「わかっていても間違える」ことを減らす方法を示してくれるという。こうした「思考の不具合」を知ることは、普段の生活だけではなく様々な社会問題にも関係することから、学生たちのニーズにも合ったようで、毎週、大講義室は聴講生で溢れるという。
書店の売上ランキングでも上位となっていることから、すでに多くの方に読まれているようだ。


書店に置かれていた、『思考の穴』の平置きPOP。多くの書籍の中でも目を引く。
シンプルな仕掛けで本質を突く
タイトルにある「穴」とは「思考の不具合」を表しているものであり、この「穴」を少しでも埋めることで論理的思考を身につけよう、ということだ。改めて書籍の内容に触れて…
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