Z世代に「80年代サウンド」が注目されたのは2017年である。
キッカケは同年、大阪府立登美丘高校ダンス部が、高校ダンス部の日本一を決める〝ダンス甲子園〟で準優勝に輝いた「バブリーダンス」だった。1985年リリースの荻野目洋子さんの『ダンシング・ヒーロー』に乗せ、バブル時代のファッションに扮した部員たちがキレキレに踊る姿がYouTubeにアップされると、たちまち話題に。これに、80年代を知らないZ世代がハマった。
以来、「80年代サウンド」は彼らのトレンドに。Z世代には、松田聖子さんや中森明菜さんら80年代アイドルの楽曲のシンプルなメロディと物語性のある歌詞が新鮮に映ったのだ。
その流れで、AppleMusicやSpotifyなどサブスク音楽配信サービスも80年代サウンドのラインアップが充実。それが海外へ飛び火し、2020年に脚光を浴びたのが「シティポップ」だった。
そして2022年、今度はZ世代に「90年代サウンド」が見つかる...
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