株式会社東京/GRAND
昨年10月株式会社東京は、AIサイネージ事業を手掛けるニューラルポケットと提携してマンションサイネージ領域へ参入した。同社はこれまで、オフィスエレベーターサイネージの拡大を続け、ビジネスパーソンや富裕層などの決裁権のある生活者をターゲットとしたOOHメディアの開発を様々な企業と協業しながら続けてきた。今回、株式会社東京代表の羅悠鴻氏に、同社のメディア開発に込めた想いについて話を伺った。
同社の主力メディアであるオフィスエレベーターサイネージ「GRAND」は、都心部の主要オフィスビルをネットワークし、合計1000台のエレベーターに設置されたOOHだ。2週間の掲出期間中に、約5500の企業で働く延べ110万人以上のビジネスパーソンへリーチする。
GRANDは、特にB2B向けサービスを展開するクライアントの顧客刈取りフェーズにおいて有効に機能するメディアだという。営業リードなどコンバージョン数の向上というよりは、むしろ顧客社内でサービス検討を行う際の「稟議の通過率」をKPIに設定した際に、エレベーターサイネージ実施時の効果向上が見られたそうだ。あるSaaS企業がGRANDへ出稿中、エレベーターサイネージの設置されたオフィスに入居する顧客へ営業に行った際に、顧客社内でのサービス導入の稟議が明らかに早くなったという報告があったとのことだ。
つまりエレベーター広告は、「コミュニケーションコストの低下に貢献できた」と...
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