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データ連携で視認者の気持ちに寄り添う「空気を読むメディア」

平井健一郎

森永製菓/inゼリー エネルギーレモン

今年の夏も暑かった。マスク生活が続くなか熱中症の心配をしながら過ごした人もいたのではないだろうか。今回はそんな暑い夏に実施された新しいOOHの事例を紹介したい。

今年8月、都内を走るタクシー50台の後部窓ガラスに森永製菓「inゼリー エネルギーレモン」の広告が掲出された。「暑い暑い暑い⋯⋯。」と連呼する櫻井翔さんのビジュアルが印象的だが、さらに注目すべきは広告右側の熱中症情報だ。ウェザーニューズの提供する翌日の熱中症予報データと連動し、熱中症の注意喚起レベルが切り替わる仕組みとなっている。このような「天気×マーケティング」というOOHの新しい試みに対して、森永製菓がいち早く取り組んだ形だ。

また、本事例ではタクシーの乗客に対して商品のサンプリングも行なっている。この広告展開はSNS上でも大きな反響があり、実際にタクシーを利用した人のツイートには数千件のいいね!がついたものもあった。真夏の暑い時期に、まさに機を捉えたOOHの使い方といえるだろう。

メディアを開発したニューステクノロジー社によると、この車窓モビリティサイネージサービス「Canvas」は、乗客が利用していない時間帯の有効活用という考えで生まれた媒体だそうだ。車内に設置されたプロジェクターから...

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