ホームセンターを展開するカインズが、自社のオンラインショップで購入された商品を受け取れるロッカー「CAINZ PickUp Locker」を浦和美園店に設置した。ニーズや利用状況などを見ながら、2021年度中に全国の店舗への展開を目指している。
カインズは、2019年度からの3カ年中期経営計画において、戦略の柱のひとつにデジタル戦略を掲げて注力している。オンラインショップで商品を注文した顧客の8割が、「実物を見てから購入したい」「受け取るときについでの買い物もしたい」という要望を背景に店舗での決済を希望していたことから、サービスセンターやレジに並ぶことなく受け取りおよび決済ができる方法として「CAINZ PickUp Locker」を導入。浦和美園店での受け取りを希望した人全員を、ロッカーによる受け取りの対象とした。
利用客には商品を待たずに受け取れる点が好評で、利用状況は想定どおりという。ロッカー店舗入口付近に設置し、色は店舗で目立つ赤にしたことで、来店客は迷うことなくロッカーを見つけ、利用できているようだ。
カインズは今後、さらなる購買体験の価値向上のために、商品の在庫数や店内の配置場所がわかるアプリのリリースを2020年春に予定している。