ことし2月にスタートした「プレミアムフライデー」。月末の金曜日は仕事を早く切り上げ、余暇をショッピングや旅行などに使ってもらおうという官民連携の取り組みだ。しかし各社の消費者調査では、実際に「プレミアムフライデー」を享受した人はわずかなようだ。
ドミノ・ピザジャパンはこの話題を逆手にとり、2月24日のプレミアムフライデーから明けた27日月曜日に、「アンニュイマンデー」と銘打った割引施策を実施した。キャッチフレーズは「アンニュイ(ゆううつ)な月曜日をプレミアムに」。
注文時に同日限定のクーポン番号を伝えると、ピザ「クワトロ・プレミアム」Mサイズが1000円割引になった。
24日のプレミアムフライデーに向けて、各企業は商品やサービスのプロモーション活動を大々的に展開していた。こうした中、ドミノ・ピザは、「これに乗じても他の企業の情報に埋もれてしまう可能性がある」と判断。「(プレミアムフライデーは)現実的じゃない」「早く帰れない」という世間一般の声に注目し、「逆張り」プロモーションの実施を決めた。
キャンペーンはテレビ番組やネットニュースでの紹介のほか、Twitter上での投稿が多数に上るなどして拡散し、大きな反響があったという。キャンペーンは「プレミアムフライデーが人々の話題となっているかぎり、続けていきたい」という。